軽井沢スキーバス転落死亡事故を悼むと共に「自動運転車」の実用化に期待する
長野県軽井沢町軽井沢の国道バイパスでスキーツアー客を乗せた大型バスが対向車線側のガードレールを突き破って転落、14人が亡くなるという痛ましい事故が発生してしまいました。
謹んでお悔やみを申し上げます。
事故原因については調査が進みつつあり、旅行会社が事前に作成した行程表と異なるルートを走行していたことも判明しました。
ドライブレコーダー 非搭載
残念なことに今回事故を起こしたバスには、最近の交通事故の原因究明に効果を発揮しているドライブレコーダーは搭載されていなかった。
進行方向だけでなく、車内映像までも撮影するようなドライブレコーダーが搭載されていれば事故直前から直後の映像が録画されていたはずで、原因究明に直結した可能性もあったはずです。
格安競争の渦中にある長距離バス業界においてはドライブレコーダー導入コストは高額のため、普及率はまだまだ低いということでしょうか?
商用自動車へのドライブレコーダーの普及は急ぐべきものだと考えますが、ドライブレコーダーは事故の原因究明には役立つでしょうが、事故を未然に防ぐための装備ではありません。
自動運転車 の実用化に期待
今後、安全性の向上のために実用化を期待しているのは「自動運転車」とか「ロボットカー」といわれる車です。
車に搭載した レーダー、LIDAR、GPS、カメラなどで周囲の環境を認識して、行き先を指定するだけで自律的に走行する車のことである。
現在のところ完全無人で公道を自動運転で走行する「自動運転車」は販売されていない。当然、各国の法的な規制もある。
自動運転車 の現状
日本においては最近テレビCMでもよく見るようになった ブレーキアシスト機能搭載車 や パーキングアシスト機能搭載車。
その他にも アシスト(手助け・手伝う)というかたちで様々な機能を搭載した車が販売されている。
・前車との安全な車間距離を保ちながら走行できるようにアシストする機能
・走行レーンからはみ出さないように警報を発したり運転をアシストする機能
など
このように自動運転車の実用化に先立って、安全性、再現性や法的にもクリアしたいくつかの機能が適宜搭載された車が販売されている。
海外の有名どころの自動運転車をひとつ例にあげると・・・
ベンツの自動運転車が試走する映像があります
自動運転車 の将来
日本の自動車メーカー各社は多少のニュアンスの違いはあるものの、2020年を目処に自動運転車の実用化を目指して技術開発に努めている。
国は 自動走行システムの研究開発計画を作成して諸外国との協調や関連メーカーとの連携、法整備などに向けて動いている。
http://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/sip/keikaku/6_jidousoukou.pdf
まだまだ技術的にクリアしなければいけないことが多い自動運転車ですが、アシストという部分でより早い普及を期待したです。
アシスト機能が充実することで悲惨な事故を未然に防ぐことができるはずです。
本格的な普及には、法整備や価格面などたくさんの問題をかかえていることでしょうが、人命にかかわることが多い車という必要不可欠な乗り物の安全性向上は急いでいただきたいと思います。
合掌