明日 8月12日(金)は 「ペルセウス座流星群2016」と夜更かししませんか
今年も「三大流星群」のひとつ「ペルセウス座流星群」の極大(極大とは、観察場所や月の条件などは考慮せず、流星群自体の活動が最も活発になること、またはその時期)が明日12日にやってきます。
PR TIMES 2016年8月9日 21時30分より
遠い昔、親から 星座の本 を買ってもらって毎日のように見ていた時期があります。
星座にまつわる物語を知り、ギリシャ神話に興味を持ちました。
月食や日食の情報に心躍らせ、夏休みの自由研究のテーマにしたこともありました。
十数年前には「しし座流星群」を一晩中観ていたことも・・・
今でも にわか天文ファン の私にとっては心ワクワクするニュースです。
観察に適した時間帯や場所などまとめてみます。
「ペルセウス座流星群」は
毎年8月12日、13日頃を中心に活動する流星群で、
とても観察しやすい流星群といわれています。
その理由は
① 毎年、ほぼ確実に、たくさんの流星が出現することがその理由のひとつです。
最も多いときで例年40個以上の流星を見ることができます。
② 1月の「しぶんぎ座流星群」、12月の「ふたご座流星群」とともに「三大流星群」と 呼ばれていますが、「しぶんぎ座流星群」、「ふたご座流星群」の活動は冬の寒い時期 に当たるため、凍てつく夜にじっと空を見上げるという過酷な観察になります。
一方「ペルセウス座流星群」の活動は夏の盛りに当たるので、観察時の寒さについて心配する必要がなく、気温の下がった屋外でゆっくりと夜空を見上げることができます。
2015年の「ペルセウス座流星群」動画
YOUTUBEより
今年(2016年)のペルセウス座流星群はたいへんよい条件で観察ができます。
条件がよい理由のひとつは、8月11日が上弦(半月)のため、夜半頃に月が沈むことです。その後は、月明かりの影響がない暗い空で観察ができ、暗い流星まで見ることができます。
もうひとつの理由は、極大が日本時間の8月12日22時頃と予想されており、日本で流星を観察しやすい時間帯に近いことです。
また、今年は普段の年よりも流星群の活動が活発で、例年より多くの流星が見られるかもしれないという予想もあります。
明日 8月12日の天気は 全国的に晴れ が予想されています。
観察に適した日時
8月12日の夜半から13日未明にかけて最も多くの流星が見られそうです。
2016年のペルセウス座流星群の極大は、日本時間の8月12日22時頃と予想されています。
その時刻にはまだ月明かりの影響がありますので、夜半頃(0時の前後それぞれ1時間くらい)に月が沈んだ後が観察に適した時間帯です。
未明まで流星の活発な出現が続くと考えられます。
また、極大からは時間的に少し離れてしまいますが、11日の夜半から12日未明にかけてと、13日の夜半から14日にかけても、極大の夜ほどではありませんが、多くの流星が出現すると考えられます。
ただ、いつ晴れるかはわかりませんし、今年は特に、予想外のタイミングで流星が活発に出現する可能性があります。
上記の予想にあまりとらわれず、なるべく長い時間、そして長い期間観察を続けてみてください。長く観察すれば、それだけ流星を見るチャンスが増えることになります。
観察に適した方向
空の広い範囲が見渡せれば、どちらを向いて観察しても構いません。
流星群の流星はある一点を中心に四方八方に出現します。
中心となる点を「放射点」といい、ペルセウス座流星群の場合は、ペルセウス座のγ(ガンマ)星の近くにあります。
これは、放射点のあるペルセウス座付近だけに流星が出現するということではありません。流星は夜空のどこにでも現れます。
放射点の方向にはあまりこだわらず、空の広い範囲に注意を向けるようにしましょう。
観察に適した場所
なるべく視界を遮るものが少なく、
空を広く見渡すことができ、
街灯などが少ない場所で観察しましょう。
林の中のように空があまり見渡せない場所や、ベランダのように空の一部しか見えない場所では、空全体に現れる流星をとらえきれません。
また、できるだけ、街灯など人工の明かりが少ない場所を選びましょう。流星の光は、街灯の明かりなどに比べるととても弱いものです。人工の明かりが多いと、その明るさに妨げられて暗い流星が見づらくなり、それだけ、見ることのできる流星の数が少なくなってしまいます。
大きな都市やその周辺地域では、都市全体の明るさに妨げられ、暗い流星を見ることができません。
大きな都市からはなるべく遠く離れた場所で観察できるとなおよいでしょう。
観察の際の注意
① 望遠鏡や双眼鏡などの特別な道具は必要ありません。
肉眼で観察しましょう。
望遠鏡や双眼鏡を使うと視野がたいへん狭くなってしまうため、
流星の観察には適しません。
② 立ったままで長い時間観察をすると首が疲れます。
レジャーシートなどを用意して、
寝転がったまま観察できるよう準備をしておくとよいでしょう。
③ 屋外に出てから暗さに目が慣れるまで、
最低でも15分間は観察を続けるようにしましょう。
④ 夜遅く屋外で行動することになりますので、
事故などに十分注意してください。
⑤ 人家の近くで大声を出したり、
立入禁止の場所に入ったりしないよう、
マナーを守って観察しましょう。
2016年のペルセウス座流星群をリアルタイムで生中継!
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流星群についての紹介や、流れ星にまつわるおもしろいエピソードなど、
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流星群ってどんなものかな? と知りたい人はぜひ!
『ニコニコ天体観測 ペルセウス座流星群2016を見よう!』
日時:8月12日(金)21時~13日(土)5 時(予定)
企画・制作:月刊 天文ガイド
ナビゲーター:井川俊彦(月刊 天文ガイドカメラマン)
番組 URL http://live.nicovideo.jp/watch/lv271756970
※無料会員登録でどなたでも視聴が可能です。
私自身、今夜~明後日未明までの天体ショーに期待が高まっています。